すくみ足とは?

すくみ足(freezing of gait:FOG)は、歩こうとしても足が床に貼り付いたようになり、一時的に前へ踏み出せなくなる現象です。歩行開始時や方向転換時、狭い場所を通過するときなどに出現しやすく、パーキンソン病患者の転倒にもつながる重要な症状です。
鑑別には、ウェアリングオフとの関係が重要です。
ウェアリングオフとは?

ウェアリングオフ(wearing-off)とは、L-dopaなどの抗パーキンソン病薬の効果持続時間が短くなり、次の服薬前にパーキンソン症状が再び出現する現象です。
ウェアリングオフに着目したすくみ足の分類

すくみ足はL-dopaへの反応によって、オフすくみ足、オフ・オンすくみ足、偽オンすくみ足、オンすくみ足に分類して考えることができます。治療方針を考えるうえで非常に重要です。
すくみ足の鑑別フローチャート
L-dopaを用いて以下のように鑑別していきます。

治療
すくみ足の治療は、そのタイプによって大きく異なります。オフすくみ足や偽オンすくみ足ではL-dopaの増量を検討する一方、オンすくみ足ではL-dopaの減量が必要となる場合があります。オフ・オンすくみ足は治療が難しく、薬物療法だけでなくデバイス治療やリハビリテーションなども検討します。

まとめ
すくみ足は「ある・ない」ではなく、「どのタイプなのか」を見極めることが治療方針を決める上で最も重要です。
特にウェアリングオフとの関係を評価し、L-dopaへの反応を確認することで、多くの症例で適切な治療戦略を立てることができます。
参考文献
武田 篤 編著.パーキンソン病治療 Controversy.中外医学社,2024,pp.50–54.



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